K様からの質問「葬儀費用がいくら掛かるか知りたい」
「で、何円で葬儀ができますか?」
よくある質問です。
結論から申しますと、
端的に「〇〇万円です」とは言えません。
なぜならば葬儀の内容によって金額はことなるからです。
祭壇の規模、会葬者の数によって変動する飲食接待費、返礼品の数、お棺や骨箱などのグレード
家は何円で建ちますか?
車は何円で買えますか?
結婚式は何円でできますか?
これらの質問と同じことです。
なぜ、そんな質問がくるのでしょう。
K様に聞いてみました。
K様はある葬儀社チラシで「家族葬〇〇万円プラン」といった一見定額制に見える表記を目にしたそうです。
○〇葬 ○〇万円プラン、○〇円パック
一定の知識がある方なら仕組みに気づきます。
※料理は〇〇名まで、料理は○〇コースになります。
のように制限があり、規定の内容を超えた部分は別途費用になります。
また、パックですから選択できる幅が少ないです。
○〇円パックと言いながら、実際の請求金額がパック料金を上回ることが多くなる場合があるのです。
つまり、初心者向けの商品ではないのです。
葬儀費用は
- 祭壇や棺、骨箱などの儀式に必要な費用
- 会館使用料
- 飲食接待費
- 返礼品
- 寺院などへの謝礼
- 寝台車や霊柩車、タクシーやバスなどの車代金
- ドライアイス
- 火葬料
- 湯灌や副葬品など費用
- 遠方から来れれる親族の宿泊費用
と少なくとも10の項目に区分をして、それぞれ計算をしないと精度の高い見積もりは出ません。
そして飲食接待費や返礼品など、人数によって注文数がかわるもの、さらには種類によって単価が変わるものが出てきます。
つまり、【その時でないと分からないもの】があるのです。
これが葬儀見積もりの精度に欠ける理由です。
「何円で葬儀がでいますか?」
答えは「○〇円です」ではありません。
お客様の要望、思い描く葬儀の形をよく聞いて、
なぜ、そう思うのかという背景までお聞きして、
本当に必要なもの、不必要なものをひとつづつ精査し、葬儀費用の求め方をお伝えします。
葬儀費用を計算するためのモノサシをお渡しするのです。
この理屈が分かると金額面で色んな葬儀社を比べることが出来るようになります。
金額が大きいか小さいかの前に、希望通りの内容か。
納得の上、決めることができたのか。
後悔しないお葬式をするためには、ちょっとした知識と労力は欠かせません。
次号では「どうしたら金額を抑えることができるのか」に迫ります。
この記事へのコメントはありません。